AKB4914

2018/01/06

宮島礼史×元麻布ファクトリー、講談社。アイドルスポ根ストーリー、新章開幕な十四巻。全兼任の一番手はSKEということで、名古屋にレッツゴー。の前に、岡部先輩の代わりのヒロインを入れて、吉永とみのりとの間を一回切る、という状況整理がされました。新キャラはスーパー研究生で最初からみのりLOVEという、巧くニッチを付いたキャラ付け。男バレイベントまで踏んで、いきなり出てきたキャラとしてはなかなか良い目立ち方をしたと思います。
オマケでいかにも少年漫画的な「オーラ」つう「アイドルとしての凄さの可視化パラメータ」も導入。オーラ持ちは人間がデカいので、大島さんと松井さんが巨人になる分り易さとケレン味がこの漫画らしい。こういう風に、少年誌バトル漫画としての仕事を丁寧にしていくことで、アイドルでスポ根というジャンルをしっかり崩さず、王道爆走するところが、この漫画の骨格を支えていると思う。
つーわけで名古屋にやってきたわけですが、漫画に書かれている人間のうち既に何人かいないあたりが、現実と漫画の速度差を感じさせて面白い。特に湯浅支配人。アンタ名古屋編での大人担当、という大事な人なのに……。まぁ漫画は漫画なので、そこら辺は邪道な楽しみ方。兼任に対する反発、SKEスタイルに溶け込めない歯がゆさという、ぶっとい芯を立てた上で、反発する人を一ヶ月で黙らせるというこの漫画独特の無茶苦茶な試練が聳え立つ、という展開。過去エピソードを被せてくる(SKEとKは似ているらしいし)構成と、踊りきれずに流したみのりの悔し涙が仲々効果的だ。
ずーっとみのりの伴星というか、お前いたの?とか言われる吉永ですが、仲悪いと案外不安になるもんだな。ビンタという分り易いイベントを噛ませて、みのりとの関係ををグルっと回した結果、上手く新章を進めていくのに必要な「不安」という名前の原動力になったと思います。そこの隙間を新キャラ有栖が埋めているのも面白い。さて、彼女は岡部先輩クラスの存在感を出すことが出来るんでしょうか。……やっぱあの完成度のツンデレがいねーと、寂しいなぁ……。